第6章 ブラコンですが、何か?
ピチャピチャと響く水音と
お互いの息遣いに酷く興奮する
これが大人のキスなんだ…
凄くキモチイイけど
く、苦しっ… 息できな…
「…っ、」
「雅紀? 大丈夫か?」
離れた唇がちょっと寂しい
「鼻で息しないと」
「そっか、ごめんっ…」
「なんで謝るんだよ(笑)
おいで。」
しょーくんがベッドの縁に座って
僕を呼んだ
隣りに座ると、両肩をゆっくりと押されて…
下から見上げるしょーくんは
いつもにも増してカッコよくて
だけどその瞳は優しくて
サイドテーブルのリモコンに手を伸ばすと、部屋の照明を落とした
「この方がムード出るだろ?」
「う、うんっ…」
薄暗い中でも顔はちゃんと見える
エロティックなこの雰囲気に飲まれそうだ
しょーくんは徐ろにTシャツを脱いで
また僕を見下ろして
そしてゆっくりと顔が近付いて…
反り返った僕のモノがしょーくんに当たってる
恥ずかしいのに身を攀じる事もしないで
この先に起こるだろう未知な出来事に期待してる自分がいた
しょーくんの顔が僕の首元に埋まる
首筋にチュッ、チュッとキスをされて
「雅紀…」
耳元で僕を呼ぶ声は
切羽詰まったような、求めるような声だった
「雅紀と一緒に気持ち良くなりたい…」
そう言ってしょーくんの右手が
僕のTシャツの中にスルリと伸びて来たんだ