第6章 ブラコンですが、何か?
「本題はここからなんだけどさ、」
「何…?」
「好きだから、なんつーか…
雅紀ともっと深い仲になりたいって思ってんだ、俺…」
深い仲…?
もしかしてそれって…風ぽんが言ってた、“キスのその先”のこと…?
「雅紀はどう思ってる? 俺達のこれからの事」
そんなの…
そんなの決まってるよ…!
「僕も…!
僕も、しょーくんともっと深い仲になりたいっ…!」
恥ずかしくて
きっと僕の顔は真っ赤だ
でも勇気を出して言った
そんな僕にしょーくんは頷いて
本当に
本当に嬉しそうに微笑ってくれたんだ
「わぁっ…!」
しょーくんの匂いがフワッと香ったかと思うと
気付けばギュッと抱きしめられていた
「好きだよ、雅紀。 好きだ…」
「ぼくもっ… しょーくんが好き…」
しょーくんの唇が僕の唇と合わさると
唇の隙間を舌でチョンと突かれて
「大人のキス、しよっか」
その言葉に驚いて目を開けると、しょーくんの舌がゆっくり僕の唇を割って入ってきて
初めての感触に
下半身にズクンと血液が流れるのを感じた
色気を纏ったしょーくんのキス顔
こんな顔、するんだ…
ドキドキが止まらない
僕の心臓、もつかな…
「雅紀も舌、出して…?」
「…こう?」
おずおずと舌を出すと、しょーくんの舌が絡んできて
あ、もうヤバイっ…
溶けそうだよ、僕、