第6章 ブラコンですが、何か?
上半身に触れるしょーくんの指が
ちょっぴり擽ったくて全身がゾワッとする
「んぅっ…」
またキスで唇を塞がれて
「んんっ…ん、」
触れられてることが嬉しいから
擽ったいのは我慢した
指が、ある一点を掠めた時
「ひぁっ…!」
変な声、出た。
なんだこれ?
なんだこれ!!
微弱な電気が走ったみたい
「ココ、イイんだ?」
イイ、って何が?
そんなこと言われても分かんな…
「あぁっ…!」
軽く捻るようにされて
条件反射で身体がビクンと跳ねた
「すっげー可愛い」
可愛いの?
どこが?!
そっちにばっかり気を取られてたから分からなかった
興奮した時に出る透明な液体が
僕の下着を濡らしていたことに
「脱がせてもいいか…?」
「うんっ…」
しょーくんの目の色が
ちょっと変わった気がする
息も荒くて
男、って感じで…
Tシャツを脱ぐと肌と肌がピッタリと触れ合うように抱きしめられて
「あったかい…」
「ん。あったかいな…」
大好きなしょーくんの温もり
この温もりを僕は一生忘れない
大人になっても
もしもこの先…しょーくんが僕から離れていったとしても。