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びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】

第6章 ブラコンですが、何か?


「坂本のヤツ、俺ばっか走らせやがってよぉ」


剛さんはどうやら体育の坂本って先生にしごかれたらしい


「それはそれはお疲れ様。
ジュース買って来ようか?」

「あっ、それなら俺行きます!」


ここはやっぱり先輩を立てないとね?


「いーから、いーから。
んじゃ、行ってくんね
剛。
櫻葉が剛に相談あるみたいだから話聞いてやって?」


健さんはニカッと笑って
自販機のある新校舎に行ってしまった


「相談て?」

「あーっ、と…」


健さんに話した内容と同じ事を剛さんに話すと
時々小さく頷きながら俺の話を真剣に聞いてくれた


「なるほどね。
俺も健の意見と同じで筋は通すべきだと思うぜ?
問題はその後だな。
弟は中1だろ? ウケだと流石に負担がな」

「負担?」

「身体の負担だよ
お前そんなことも考えてなかったのかよ
櫻葉がウケならまぁ問題無いんじゃねーの?」


ウケ、って…女の子の役、って事だよな?
そんなこと考えもしてなかった


「剛さん達は…その、ウケとかってどーやって決めたんスか…?」

「俺らの場合は健が抱かれる方を望んだんだよ」


そうか
俺は当然の如く、雅紀を抱くことしか頭に無かった
雅紀だって男だ
俺のことを好きだと言ってくれてても
抱かれたいなんて思ってないかもしれない
もし、抱かれる方を望んでくれていたとしても
剛さんの言う様に身体の負担を考えたら…

男同士の壁
俺は改めてそれを思い知らされた
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