第6章 ブラコンですが、何か?
「金髪カッケー!」
目を輝かせて俺を舐めるように見る
「近ぇし! てゆーか、誰?!」
「この人は上田さん。
櫻葉先輩とタメっスよ!」
「宜しくな、櫻葉。
つーか、金髪マジカッケー!」
「でしょー?」
なぜそこで増田がドヤ顔をする?
どうやら上田は、増田から俺のことを聞いて興味を持っていたらしい
「とりあえず上田は座れ(笑)」
岡田先輩が興奮気味の上田を諭すと
7人がガン首を揃えて向き合った
「ところで今日は集会じゃなかったんスか?」
「顔合わせ兼、ちゃんとした親睦会だってさ(笑)」
親睦会…
そうだった。 こないだのパーティーをつい、親睦会だと言ってしまったのは俺だった
「村上、上田」
「「はい」」
「改めて紹介する。
コイツが、俺が中学ん時から面倒見てる櫻葉 翔だ
お前らとタメだ。 よろしく頼むな?」
改めて挨拶して握手を交わす。
関西出身の村上と、見た目イカツイけど意外と笑顔の可愛い上田
岡田先輩はもちろんの事、健さん剛さんも増田もみんないい人達で
この人達とならなんだか上手くやって行けそうな気がする
和気藹々と話しが進む中で
俺は素朴な疑問をぶつけてみた
「なんでバイクじゃなくて原チャリなんスか?」
「やっぱそこ、気になっちゃう? それはねぇ、」
「お前は黙っとけ」
剛さんが健さんの喋りを阻止すると、岡田先輩がゆっくりと話し始めた