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びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】

第6章 ブラコンですが、何か?


「なんだ、増田。 翔に随分懐いてんな?」

「へへっ」

奥の一人掛けソファーに座る岡田さんと、その隣りのソファーには健さんと剛さん。
増田は犬みたいに俺の横にピタリと着く


「いらっしゃい」


ダンディーな黒服のこの人は店のオーナーだろうか


「岡田さんの地図めっちゃ分かりにくいわぁ」


村上さんが健さん達の向かい側に座ると、増田が俺の腕を引っ張ってその横に座らせた

今日は集会だろ?
こんなとこで?
6人だけで?


「もう一人来ますよ」


ポカンとしてる俺に増田がこそっと耳打ちをした
つーか、特攻服着てるの俺だけ!!


「気合い入ってんねぇ、櫻葉」


剛さんの言葉に、健さんがクスクス笑う


「いや、集会って聞いたから…」


だってそうでしょ?
暴走族の集会って言ったら、広いところに100人単位の人間がバイクで集まるイメージなんだけどな


「何? 岡田さん、『集会だ』なんて言ったの?
もしかして櫻葉、暴走族の集会か何かと勘違いした?」

「翔。 うちは暴走族じゃねーぞ?」

「えっ?! だって、この特攻服…」

「俺らはね、集団暴走行為、共同危険行為禁止の原チャリ集団なの」


原チャリ集団…
マジか!!





「ただ今戻りましたー」


怠そうに店内に入って来たのは
黒の革ジャンに革パンの怖そうな細身の茶髪


「あ! カリスマヤンキー!」




誰だ? コイツは。
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