第6章 ブラコンですが、何か?
❦翔side❦
やっべ!!!
心地よく目覚めた時には時計は昼の12時を過ぎていて
あー、今日はもう休みでいいや
スマホを見ると着信が6件
学校から
岡田先輩から
学校から
岡田先輩から
岡田先輩から
岡田先輩から
担任より電話して来るとか、岡田先輩どんだけぇー!
今は4限目の授業のはず
取り敢えずラインだけ入れておこうと、岡田先輩のページを開いて文字を打った
“今起きました(笑)
今日は休みます!”
ー リリリリリン♪ リリリリリン♪ ー
げっ
あの人電話かけてきたよ!
授業出てないのか?
「もしもし、櫻葉で…」
『何やってんだ、翔!!』
岡田先輩のドデカイ声が鼓膜を劈いた
「や、だから、寝てましたって…」
『寝てたじゃねーよ! ったく、どいつもこいつも!
剛健コンビも揃って休みやがって!
お前ら三人、昨日の夜何してた?!』
あっ、やべぇ
結構本気で怒ってる
「えーっと… ちょっとした親睦会を…」
『親睦会だぁー?!
ほーう
総長抜きで親睦会たぁいい度胸だ』
あ… もしかしてこれ、ダメなやつ…?
『緊急招集だ
今夜9時、集会を開く!
下のモン回すからお前も来い! わかったな、翔!』
「はいぃっ…!」
トビウオみたいに飛び起きた俺、直立不動・・・