第6章 ブラコンですが、何か?
「ただいま、雅紀。
すぐ帰ってくるって約束、守れなくて悪かったな」
触れたくなる
髪を撫でたくなる
お前を見てるとさ、なんでかな…なんて
そんなのホントはわかりきってんだ
変な気を起こす前に…と、部屋を立ち去ろうとした時
「…しょ……くん……」
雅紀の寝言に
胸がキュッと締め付けられて
鼓動が高鳴って
抑えきれなくなって
なんで今、このタイミングで俺の名前呼ぶかなぁ
「ここに居るよ」
髪をポンポンと撫でると
雅紀の口角が上がって
そんな顔されたらたまんないっての…
雅紀
俺、やっぱりお前のことが…
「好きだ」
そう言い終えると同時に
そっと唇を重ねた