第6章 ブラコンですが、何か?
確か、増田に健さんと剛さんの事聞かされて
たかだか痴話喧嘩したくらいで当て付けの様に女をはべらせてる健さんにイラッとして
不可抗力で酒飲んで
そのイライラを…
「やっべ! マジやっべ!!」
「思い出しました?」
増田がクスクス笑ってやがる
「大丈夫っスよ」
「…え?」
「三宅さん、櫻葉さんに感謝してました」
「感謝…?」
「あの後、森田さんすっ飛んできて話し合いしてました
三宅さんの誤解だったみたいですよ?
その後三人で櫻葉さんをここに運んで…
ま、二人の関係を勝手に喋った俺はスゲー怒られましたけど」
「そっか…悪かったな」
「ところで、櫻葉さん」
「ん?」
「マサキって誰っスか?」
「え?」
「誰も櫻葉さん家知らないし、取り敢えずここに運ぼうってなったんスけど
櫻葉さん、“離せー!俺はマサキんとこに帰るんだぁー!”
ってずっと言ってて」
「…マジ?」
「“マサキ、マサキ”って連呼してましたよ
そんで、終いには
“俺はマサキが好きだぁー!”
って、盛大な愛の告白してました」
…は?
嘘だろ?
俺が、雅紀を… 好きだって…?