第6章 ブラコンですが、何か?
う"ぇっ…気持ち悪っ………
それよりも
俺はすこぶる機嫌が悪ぃんだよ…
目の前に座ってる、その原因となる人物の胸ぐらをグッと掴んだ
「櫻葉…?」
「ダセェ」
「えっ?」
「ダセェっスよ、健さん…」
「なっ…」
「こんなとこでこんな女とイチャコラするより先にやることあるでしょーがよっ!」
「…なっ、なんだよ…」
「剛さん呼んで」
「へっ…?」
「今すぐナシつけろやぁぁああーーーー!」
「はいっ!」
「それからそこのクソ女!」
「ひいっ…!」
「二度と俺に触れんじゃねぇぞ?
次やったら… 殺 す よ ?」
そこで俺の記憶はプツリと切れた
んっ…頭痛ぇ…
つーか、どこだ、ここ…
目を覚ますとアパートの一室で
「起きました?」
オレンジの髪… コイツ、どっかで…
「俺の事忘れたんスか?」
あ…
「増田、だっけ?
ここ、お前ん家?」
「そーっス!」
なんで俺は増田ん家に居るんだ?
「やっぱ覚えてないんっスね?
取り敢えず、水、どうぞ」
「あー…サンキュ、」
増田が渡したくれたミネラルウォーターのペットボトルを飲むと少しスッキリして
昨日の夜の記憶が少しづつ戻ってきた