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びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】

第6章 ブラコンですが、何か?


「あら、俊くんいらっしゃい!」

「ご無沙汰してます、おばさん」

「どうぞ上がって?」

「おじゃましまーす」


風ぽんが玄関の靴をチラッと確認する


「翔君、帰って来てんね?」

「うん、」


小声で言うから僕も小声で返事した
ねぇ、やっぱり風ぽんの目的はしょーくんなの?
しょーくんに何か言うつもりじゃないだろうね?!
『絶対変なこと言わないでよ?!』と念を押すと
『わかった、わかった』と軽く流された
なんか、すっごく嫌な予感…


「あれっ? 俊介?」

「翔君!
スッゲー! ホントに金髪だ!」

「なんだよそれ〜 俺は見せモンじゃねぇぞぉ?」


しょーくんがコノヤロー!と頭をグーでグリグリすると
やめてー!なんて言いながら風ぽんが嬉しそうに笑ってて
…なんだよ
なんだかちょっとイラッとした


「風ぽん!ほら、部屋行くんでしょ!」


しょーくんから引き剥がすようにグイッと手を引っ張ると


「えー! 俺、久しぶりに翔君とも話したいな!
いいよね、翔君!」

「や、俺は構わないけど?」


行こう行こうと風ぽんがしょーくんの背中を押す
まんざらでもなさそうにデレるしょーくんを見て
今度は何故か胸がチクリと痛んだ
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