第6章 ブラコンですが、何か?
某、回る寿司屋にて。
…父さんが俺と目を合わせてくれない。
まぁ想定内だけど!
…母さん、他人のフリしてない?
まぁ気にしないけど!
「似合ってるだろ? な? まさきぃ〜」
「う、うん…」
ほーら
雅紀だけは俺の味方だかんな♡
「でっ、でもさ…」
「うん?」
「しょーくん自慢の天使の輪が無くなっちゃってる…」
「天使ならここにいるからいいんだよ♡」
俺は雅紀の頭をガシガシと撫でた
見動き取れない程に腹いっぱいになって
俺は自分の部屋のベッドに突っ伏した
もう暫くは寿司はいいや…
大好物の赤貝すら、今はもう見たくない。
「しょーくん、入っていい?」
この声は! まさきぃ♡
「いいぞ♡」
そっとドアを開けて俺の部屋を覗く雅紀。
可愛い過ぎんだろ♡
「食べ過ぎたの? 大丈夫ー?」
「調子に乗って食い過ぎた!
ところで何か用か?」
「あっ、そうだ。
あのね、これ、しょーくんに合格祝のプレゼント!」
「まぁーさぁーきぃぃぃーーー(泣)
兄ちゃん嬉しいぞ!」
ベッドの側にしゃがみこんだ雅紀の頭を引き寄せてムギュウと抱きしめた
「わっ! もー、しょーくん!
僕もう小さい子供じゃないんだから!」
顔を真っ赤にして慌ててる雅紀も可愛い。
そんな照れんなよ♡