第5章 俺様天使!
「なんでニノが居るんだよ?! マサキは?!」
「どうやら J のトコの大天使様とウチのショウさんのサプライズにマサキさんが一枚噛んでるみたいですよ? ほら」
ニノが見せてきたのは
“3日間、マサキの代わりにそこで留守番するように! ショウ”
“バカンスに行ってきます♪留守番ヨロシクね〜! マサキ”
と書いてある、二枚の紙切れ
「じゃあ、このマサキへの届け物って…」
リーダーから預かってきた物の中身を確認すると、同じく
“3日間、マサキの代わりにそこで留守番するように! サトシ”
と書かれた紙と、
「スケッチブック…?」
一冊のスケッチブックが入っていた
「これ…」
「俺達だ…」
リーダーが描いたと思われる、俺とニノの絵
向かい合って、幸せそうに笑っている俺達の…
「凄いね、良く描けてる」
「リーダーはニノの顔、どうやって知ったんだろ?」
「あー、それね
きっとショウさんの仕業ですよ
なんか隠れてコソコソやってたから
俺の写真でも撮ってたんじゃないかな」
「あっ、ニノ、今『俺』って言った!」
「そうでした?」
「絶対言った!」
「あーもう、煩い口ですね
そんな事より、伝え合わなきゃいけない事があるでしょ?」
ニノはフワッと微笑って俺を抱きしめた