第5章 俺様天使!
「果実たくさん獲ってきたよー!」
マサキのドデカイ声と共に、小屋のドアが勢い良くバーンと開いた
「「!!!」」
「…」
固まる雄三人、暫し無言…
「…お邪魔だった?
ま、僕のことは気にしなくていいよっ!」
どう見ても邪魔だろ!
ってか、気にするだろ、普通!!
「これはもらい事故みたいなもんです」
「もらい事故だと?!」
「ほらほら、喧嘩はしないって約束でしょ?
いっぱいあるから良かったらほら、食べて、食べて!
余ったらお土産にしてね?」
目の前に差し出された真っ赤な果実をポイッと口に入れる。
…あ。甘酸っぱい。
「ワタシ、高価なものは苦手なんですがこれは安物なのか美味しいですね」
「一言余計だよっ!」
「 J 、どうですか?」
「ん。美味い」
「良かったぁ♪
あ、外の洗濯物乾いてたよ?取り込んでくるね!」
マサキはスキップしながらまた外へと出て行った
「 J 」
「なんだよ…」
「さっきはすみませんでした、もらい事故なんて言って」
「悪かったなんて思っちゃいねぇーだろ!」
「思ってますよ。
だから、お詫びの印に、」
ニノは果実を口に咥え
そしてそのまま、
「んっ…」
俺に口移した。