• テキストサイズ

びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】

第4章 溺れる夜は…Monday


速度を落としてロータリーの中へ入り、他のバイクが数台停まっていた場所に横付けする
エンジンを切るまでもなく、白いポルシェが俺の横を通り過ぎて
そして智の居る場所の前で停まった


「男…?」


車を運転していたのは確かに男だった
多分、20代半ば位の…

助手席のドアを開けて少し言葉を交わしたあと
智は車に乗り込んだ
ロータリーから駅前の道に出る信号で停まり、左にウインカーを出してる
これも前回と同じ
目的地も同じかどうかまではわからないけど…

とにかく尾行しなければ始まらない
信号が青になり
慌てて白いポルシェの後を追った










「ヤバっ…!」


尾行を始めて10分ほどだろうか
俺の運転するバイクが信号に引っ掛かかってしまった
智を乗せた車がどんどんと先に行ってしまう
見失うか
そう思った時
一つの建物の手前でウインカーを出し、その中へ入って行った





嘘だ…





嘘でしょ…?





なんで…?





信号が変わり、急いで追いかける
まさかとは思ったけどやっぱりそうだった
信じたくなかったけど信じるしかなかったんだ

ここが…ラブホテルだって事を
/ 537ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp