第4章 溺れる夜は…Monday
「お待たせ」
裸にバスローブを羽織っただけの翔さんが
声だけをかけて目の前を素通りする
備え付けの冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し
喉仏を鳴らしてゴクリとそれを飲んだ
「智くんも飲む?」
「飲む…飲ませて…?」
もう一度ペットボトルの水を口に含むと
ゆっくりと顔が近付く
「んっ…」
合わさった唇から注ぎこまれる冷たい水が
唇の端から溢れて顎を伝った
「さぁ、バスタオル外そうか」
コクリ、と頷くとその手がバスタオルを解き
ボンテージの拘束着を着た俺の身体が晒された
「もうこんなに勃たせて
何想像してたの?」
「はぁっ…だって…」
無意識にアタッシュケースの方へ目をやると
翔さんはニヤリと笑って
『約束は守らなきゃね?』なんて言いながら
アイマスクをヒラヒラと見せ付け
そして人差し指で俺の中心の先をチョンと弾いた
「うぁ…っ」
アイマスクによって絶たれた視覚
いつ、何をされるのか予測出来ない事に興奮が増す
「今日はどれ使おっか?
先ずはこれからかな」
耳元でカチッという音がしたそのすぐ後
ウィーンというバイブ音が鳴って
翔さんの手にしてるものがピンクローターだという事がわかった
「翔さんっ…」
「もうわかるよね? コレ、欲しいの?」
うんうんと頷くと
ピリッとした刺激が左胸を掠めた
「ぁぁっ…!」
「いっぱい気持ち良くしてあげる」
翔さんの甘い声に
身体が、疼いた