第4章 溺れる夜は…Monday
『全部っ…入ったよ…』
ひとつになった
その事が嬉しくて
繋がったままで暫く抱きしめ合っていた
『も、俺っ…』
『…んっ… 動いて…?』
『さとしっ…!』
『ぁぁっ…!』
揺さぶられる度に
脳が痺れて
もっと
もっと
求めて
俺を埋めて
忘れさせて
『ぁっ、ぁぁっ…! 雅紀っ…!』
俺
を
壊
し
て
『ごめんね、智
母さん今日もお仕事なの』
真っ赤な口紅
『お迎え、遅くなっちゃうけど勘弁してね?』
派手なワンピース
『智はいい子ね』
嗅いだことのない匂い
『じゃあ、母さん行ってくるわね?
大好きよ、智』
母ちゃん
母ちゃん
あんたなんか、嫌いだ
迎えになんて来なかったじゃないか
母ちゃんの嘘つき…