第4章 溺れる夜は…Monday
『はぁっ…はぁっ…』
『どうしちゃったの…』
『何が…?』
『なんか、智、すっげぇエロかったから…』
分かってる
まるで自分が自分じゃないみたいだった
男のくせに
握り込んだ雅紀のモノを欲しいって思った
『あっ…雅紀…』
イッたばかりの雅紀のモノが
掌の中で質量を増す
こんなこと…声に出してもいいのかな
『智っ…』
『雅紀…欲しいっ…』
雅紀の目がカッと見開いた
『…いいの?』
『…ん』
『優しくするから…』
バカ…
そんな事言わなくたっていつだって優しいじゃんか…
『待って? 用意するから…』
『用意…?』
汚れた所を綺麗に拭き取ると
雅紀は持ってきた荷物の中からローションのボトルとコンドームを取り出した
そっか
そういう行為をするには
それなりの物が必要なんだ
『言っとくけど、最初から持ってたわけじゃないからね?!
智と…その、そーなった時の為にって用意してた物だから、』
『ふふっ、分かってる…』
雅紀の事だから
前もって色々調べてくれてたんでしょ
もしかして、俺
随分我慢させちゃってたのかな