第3章 飴玉本舗✡摩訶不思議堂
「好きだよ、潤くん」
この胸のドキドキが
潤くんに聞こえてしまいそうだよ
「好きだよ…」
一度でも言葉にしてしまえば
あんなにも悩んでいた事が嘘のように
男同士だとか
まだ二回しか会ったことないとか
そんなことはすっ飛ばして
「僕っ…」
「…うん?」
「僕も雅紀さんが好きです…」
俺の胸に顔をうずめた潤くんを
ギュッと抱きしめた
2つの想いが
混ざり合って溶けていく
それは甘い甘い、キャンディーのように
「もう…知らないうちに居なくなったりしないで…?」
「うん、しないよ」
約束するよ
だってこんなにも
優しい愛が心地良い
「良かった…」
顔を上げてふわりと微笑った潤くんに
そっとキスをした
「んっ…」
「潤くん…」
薄く開いた唇に舌を忍ばせると
潤くんも舌を絡めてくる
こんなに気持ちいいキス、初めてかもしれない
そのままゆっくりと細い身体をベッドに沈めて
跨がるようにして潤くんを見下ろした
「ごめん、明日仕事だってわかってるのに止めてあげらんない…」
耳元から首筋にかけて
リップ音を立たせながら唇を這わせていく
「ふぁっ…ぁっ……」
握り合った手をギュッと握るから
“ここにいるよ”ってそれよりも強く握り返した
欲しい
潤くんが欲しいよ
もっと触れたい
もっともっと近くに
「雅紀さ…んっ……」
スウェットの中に手を忍ばせると
ピクンと揺れた
「怖い…?」
「雅紀さんと一緒なら…怖くないっ…
だからっ…脱がせて…?」
「わかった
バンザイして?」
脱がせやすいように
背中を浮かせてバンザイする潤くんが可愛くて
あぁ、もう
煽られっぱなしだな、俺
「俺もね?」
そんなに見つめられちゃ恥ずかしいよ
スウェットとTシャツを一気に脱ぐと
潤くんが俺の肌に触れた
「雅紀さん、綺麗…」
「潤くんの方が綺麗だよ
だって…」
「だって…?」
「カッコつけてるつもりだけど
ホントは全然余裕無いもん」
ほら、と目線を下に落とすと
「あ…」
俺の勃ち上がったモノに
潤くんが気付いた