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びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】

第3章 飴玉本舗✡摩訶不思議堂


「因みに効果は一日でございます」

「んん!?」


一日!?
たった一日!?
それを今言うの!?


「おわっ…」


口に入れた飴がサイダーの飴を舐めた時みたいにシュワシュワしてきた
いや、サイダーの飴よりシュワシュワが強くて…
なんだこれ!?溶けるのが早い!

ね…願い!
願いを三回言わなきゃ!

えっと…
優しい愛に包まれたい!
優しい愛に包まれたい!
優しい愛に包まれたい…!


「あ…」


思い終わった瞬間、飴が終わった

なんなんだこの飴…
味わう暇も…


「…あ"ぁ!!」


突然、割れるんじゃないかってぐらいの頭痛が俺を襲った

なんだ…なんだこれ…!?
こんなの…聞いてな…っ


「あぁあ"」


どんどん痛みが増してくる
なんでか視界も霞んできて…

なんで?…なんで?
俺…どうなっちゃうの…?

次第に立ってられなくなってきて
両手で頭を抱えながら崩れるようにその場にうずくまった


「…いせ…かいさ…」


手を伸ばした先に触れた伊勢貝さんのズボンの裾を掴む

助けて…助けて
どうにかして…


「いせ…」

「いってらっしゃいませ、相葉様」


優しい伊勢貝さんの声


何言って…
それに、なんで俺の名前……伊勢貝さん

助けてよ…

早く…助けて…って…ば……


わけの分からないまま
俺の意識は遠退いていった
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