第2章 バーチャルな君と僕
❦ 和也Side ❦
今日は、まさ君と久しぶりにカラオケに来た
「二名様でいらっしゃいますか?」
「はい。フリータイムで。
あ、ドリンクバー付けてもらえますか?」
「かしこまりました
お部屋の方、ご案内お願いしまーす」
受付の眼鏡のお兄さんが呼ぶと
奥から女の人が出てきて、ご案内しますと僕達の前を歩きだした
その後に続いて歩いていると隣のまさ君が急に笑いだして
「え、何、どうしたの?」
「ふふふ…いや、なんか本当に久々で嬉しいなーって」
満面の笑みで言うから、そうだねって僕も微笑んだ
最近はずっと学校が終わったと同時に帰っちゃってたから、友達と遊ぶことはなくて
親友のまさ君に遊ぼうよって言われてもそれは同じで…
また今度ね、その言葉で何回もはぐらかしちゃってた
でも今日の帰り
『最近付き合い悪いよ…かず』
まさ君があまりに寂しそうな表情で言うから…
本当は今日だって
サトシ君の動画見たり、メールしたり…そう思ってたけど
『…どこ行きたい?』
『いいの!?』
『うん、たまには遊ぼっか』
『じゃあカラオケ!カラオケ!』
『はいはい、分かった分かった…』
で、来たカラオケだった