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[名探偵コナン]マティーニにお砂糖を

第37章 デジャビュ?/ジン,ベルモット


(デジャビュ?)

「明日、休みだったな?」
そう言ってジンから電話が来たのは日付が変わるギリギリ。
昼過ぎにあの女とそっちに行くから、と一方的に用件を言うと彼はこちらの返事を待たずに電話を切った。

規則的な電子音しか鳴らさなくなったそれを見つめて眉根を寄せた。
元来ジンが何かを言うときは一方的なものだったが、こちらの返事を聞かずに通話を切ることはなかったはずだ。
それにベルモットと一緒に?あの2人はあまり仲が良くないように見えたのだが、珍しいこともあるものだ。





翌昼、私の部屋を訪れたのは大きな鞄を持ったベルモットと、シンプルなタキシードに身を包んだジン。

「…何だ。」
「いや、ジンがいつものロングコート着てないの初めて見たかもって思って。」

ベルモットの持ってきた、何泊の旅行に行くのだと聞きたくなるような鞄もさることながら、ジンの服装には口を出さずにはいられなかった。
細身のスーツをパリッと着こなして、私が街で見たどんな男性よりもきまっている。
似合ってると言うと、当然だとでも言わんばかりにジンは鼻で笑った。
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