第7章 [黒子のバスケ]デートなう♡★黄瀬涼太★
あぁ…もう、
よくもまぁこんな所でそんな恥ずかしい事サラッと言うかな~
嬉しいけどめっちゃ恥ずかしいよ
「あぁ!?オレだって相変わらずマイちゃん一筋だっての!」
「ブハッ!!!そうゆうのは一途って言わないんスからね、そもそもマイちゃんは青峰っちの彼女じゃないし~」
始まった。
この2人が揃う時はいつもこうだったっけ
久々なのに変わらず居られるって凄いな…
少し羨ましい
「だぁーもう、オマエらうるせぇ!!場所考えろ場所を!」
「さすが火神くん。突っ込み所を分かってますな」
「、お前も見物してねぇで黄瀬をどうにかしろ!」
どうにかって言っても…
『ねぇ、なにあの人達…』
『身長デカくない?』
『ってかキセリョじゃない?』
『え?まじ?どこどこ?』
や、ヤバい……
ひそひそと聞こえてくるのは、周りの人のそんな会話
そりゃそうだ、普通にしてても目立つ大男が3人揃ってるんだ…
大衆の反応も自然とそうなる
言い争いより、まずはこっちをどうにかせねば!
「ちょちょちょ!3人ともアッチ!!あっち行こう!ね?!お願いだから…っ!」
────────
私は小さい身体を全部使って
なんとか3人をその場から離れさせた…
「あぁ………。」
何でせっかくのデートにこんな事してるんだろ私…
「~ごめんてば~そんなに怒らないで?…ね?」
人通りの少ない通路のベンチをみつけて
座り込んだ私に必死に話しかける涼太
あの後すぐに火神くんは『わりぃ!今度連絡する、とりあえずまたな!』と言いながら、青峰くんを引っ張り私達から離れて行った
「……まだ怒ってるスか?」
マスクを外して私の前にしゃがみ込む
「怒ってないよ…」
「本当にホント?!じゃぁ仕切り直しに美味しいもの食べよ♪」
「うん!」
私も単純だな…
やっとマスクの下に隠れてた表情が見えた途端にこれだもん
ドキドキと跳ね上がった心臓に
胸がキュッと締め付けられた
「あぁ~、やっぱ可愛いっスわ~は…」
涼太は私の髪の毛をわしゃわしゃとして言った
「ちょっ!………もう。恥ずかしいからやめてよ」
大好きな彼の魅力に翻弄されるのもやっぱり悪くない