第7章 [黒子のバスケ]デートなう♡★黄瀬涼太★
「えーっと…、次はどこ行きたいっスか?」
「じゃぁ…これ乗ろうよ!」
休日の遊園地、
やっとお互いの休みが合ったので
どこへ行こうか相談した結果
最近新しくオープンした大型テーマパークに
私『』と
彼『黄瀬涼太』で遊びに来ているのだ
「おっけー了解♪」
パンフレットを見ながら次の目的地決め
かなり身長差があるせいか
涼太は覗き込む様なそんな体勢
「それにしても意外とバレないもんスねぇ~」
深々とかぶった帽子、伊達メガネとマスク…
バッチリ変装してるつもりなんだろうけど、入場する前から突き刺さる周りの女性達の視線は涼太一直線で
まだ声をかけられていないから、気付かれてないと思ってるみたいで…
『いやいやバレてるから』
そうツッコミを入れたい気持ちを抑える
だって久しぶりのデートだし、楽しまなきゃね♪
目的地に向かって歩く
私は猫耳のカチューシャを付けて、ポップコーンを口いっぱいに入れる
「ちょっと、一口で食べ過ぎでしょ」
「らっておいひいんらもん」
「食べながら喋るのは行儀悪いっスよ~」
あぁ、眩しい…
マスクしてるのにこの輝いた笑顔、、
ありえん。
「あれ、なんか照れてる?」
「照れてないって!!」
何を急にそんな事を言い出すのか
焦って飲み込んだ水分の少ないお菓子にむせる
「はい、水っス」
「ありがとぉ」
涼太のこのさり気ない気遣いが本当に凄い。
人混みで人にぶつかりそうになっても、すっと私の腰を抱いて避けてくれる所とか、
何でこんなにデキる男なのかとつくづく思う
私なんかどこにでも居る普通の女の子で、特別可愛い訳でもないし…
“不釣り合い”
なんて言葉がこうゆう場面でチラつく事はしょっちゅうだった。
「ってか、このままがポップコーン持ってると、全部食べちゃいそうだからオレが持つっス」
そう言って、私が両手で抱えていたポップコーンの入れ物を片手でスッと取った
「あっ!まだ食べたかったのにぃ~」
「はいはい…イジけてないで、ほら手繋ぐっスよ♪」
差し出された手
その大きくてキレイな手を少し遠慮がちに握った
絡み合った指が少し冷たい