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恋模様~黒バス・・・i7、うた☆プリ【短編集】

第4章 [黒子のバスケ]不器用な指先*°★緑間真太郎★




──緑間真太郎──


彼は変わり者だと周りは言う

確かにそうかも知れない。
けど私にとっては、それも彼の魅力で…
全部が大好きなんだ

初めて会った時から、私の心は彼の事でいっぱいになった。


“人事を尽くす”

彼の信念に追いつく為に、私も全てにおいて人事を尽くした



そして…────



「だから、いいと言っているのだよ。」


「ホント?!今いいって言った?」


「しつこいぞ」


そう言いながら、眼鏡を押し上げ、私から視線を外す仕草が可愛くて
心臓がドキドキして爆発しそう

やっと、この想いが通じた。
しかもOKもらえるなんて…


「やっばい…マジで嬉しくて死にそーなんだけど」


「この位で死ぬ訳がないだろう。」


「い…いや、ほら…例えて言うなら、って事だって!」


「例えば…か。そんなに嬉しいものなのか、、」


「うん!だって……って、やば。もうお昼休み終わっちゃう!えっとじゃぁ今日、部活終わったら一緒に帰らない?」


ちょっと急に無理言っちゃったかな?


けど相手は緑間君。
私から積極的に行動しないと、せっかく実ったこの関係が何も進展しそうに無い気がして…

だから、少し位欲張ってもいいよね?


「すまない。悪いが今日も部活の後に、高尾と居残り練習する予定があるのだが──」


「ゴメン!そうだよね、急に言われても困っちゃうよね…。また誘う事にする」


さすがに突然すぎて断られた…

当たり前だ。
毎日キツイ練習をしてる事は知ってたし、もちろんバスケ部の使ってる体育館の電気が、遅くまでついてる事も…



「じゃぁ私もう行くねっ!」


ちょっと気まずい雰囲気になりそうだったから、
この場から立ち去ろうと思って、
緑間君に背を向けた時───


「おい、!」


そう言って彼は私の腕を掴んだ


その手はとても熱く、緑間君の大切な左手を守る為のテーピング越しにも伝わってきた…


「まだ俺が話をしている途中なのだよ」


うわぁ…。駄目だ、、この展開は私の心臓がもたない




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