• テキストサイズ

翼をもがれた竜【気象系BL小説】

第22章 folder.6


智が若頭に就任して、3年。
大野組は順調だった。

俺のやってる商売も順調に伸びていて、今では大野の屋敷に仕事部屋を一部屋与えられてる。

株に関しては、加藤という男を掴まえた。
こいつはまだ大学生だが、とても頭が良くて勘がいい。
何人か仲間にできそうなやつがいるっていうことだから、将来的にはこいつに会社でもやらせて任せてしまおうかと思ってる。

オレオレ詐欺は、二宮を筆頭に手広くやってる。
相葉は相変わらずニコニコしてるし、松本も一端の顔をしてふんぞり返ってバイトを使ってるから笑える。

賭博は草彅の叔父貴と慎吾兄がやってくれるようになっていた。
もちろん上がりの半分は叔父貴の取り分にしている。

大野組が順調だったのは、この俺の上がりのせいもあったんだが、矢崎の叔父貴のやっているロシア女の密売が軌道に乗ったせいでもあった。

今は、東南アジア系の売女が安く売れる時代だが、やはり特別警戒も厳しい。
ロシア女はちょっといい服を着せて入国させれば、そんなに警戒されることもなかった。
おまけに、お国柄か年若くても性技に長けている。

矢崎の叔父貴は独自のルートをロシアに持っているらしく、女が安く手にはいるんだそうだ。
そして日本のヤクザか金持ちに高く売りつけるんだと。

恐ろしい商売だよ…

/ 541ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp