第3章 取り残された竜
動けないでいると、二宮は体を起こして俺をベッドに寝かせる。
そのまま俺に跨ると、自分の中に滾った俺を埋め込んでいく。
「あっ…待てっオイルくらいつけろ…」
「いいんです…このまま下さい…」
酷くキツイ二宮の中に、ゆっくりと俺は埋められていく。
「あっ…あああっ…智さんっ…」
「バカ…お前…」
二宮の細い腰を持って、ゆっくり引き抜く。
傍らの棚から、オイルを取り出して自分に塗りつける。
「焦んな…俺はどこにもいかねえから…」
そう言って髪をなでてやると、二宮は泣きそうな顔になる。
「はい…」
二宮をベッドに寝かすと、今度は俺が上になってゆっくりと中に入っていく。
「智さんっ…」
「ああ…二宮っ…」
途中で我慢できなくなって、いきなり奥を突く。
二宮の身体がビクリと跳ねて、俺を全て飲み込む。
「もっとっ…もっとくださいっ…」
ブレーキなんか壊れてしまって。
乱暴に二宮の奥を貪って、腰を打ち付ける。
揺れる二宮の目からはまた涙が零れ落ちる。
「智さんっ…あああっ…」
びくりびくりと脈打つ二宮を握り締めると、より激しく腰を振った。
「ああっ…二宮っ…出すぞっ…」
「はいっ…下さいっ…俺に下さい…」
「あっ…あっ…二宮っ…」
「智さんっ…」
二宮の温かい液体が手に掛かった瞬間、俺は二宮のなかに果てた。
びくびくと脈打つ自分に、二宮の中が絡みつくように締め付けてくる。
「バカ…どこまで絞りとる気だよ…」
「あ…だって…ごめんなさい…」
消え入りそうな声で恥ずかしがる二宮が可愛らしくて…
髪にキスすると抱きしめた。
「ついて…こい…」
「…はい…ついていきます…」
ぎゅっと抱きしめると、二宮の腕が俺の背中に回って抱きしめ返した。
そのまま、いつまでも俺たちは抱き合っていた。
どこまでこいつを道連れにするか、考えながら…
ごめんな。
最後の最後は…一人で行くから…
【取り残された竜 END】