第11章 竜に翼を得たる如し
誘いこむような表情に抗えなくて、腰を前に進める。
少し中に入ると俺を締めつけるように押し包んでいく。
「くっ…はぁ…さと、しっ…」
「和也…なあ…」
「な、に…?」
覆いかぶさる俺の肩に両腕を回して引き寄せる。
薄い唇に口付けると、薄っすらと微笑んで俺を見つめる。
腰を揺らして少しずつ和也の中に進みながら、俺も見つめ返した。
「気持ちいい…?」
「ん…気持ちいい…智がしてくれること全部気持ちいい…」
「そうか…」
ぐいっと最後に腰をねじ込んで全部入ったら、暫くそのまま動けないほどの快感。
「あ…お前…凄い…」
「さと…嫌…動いて…」
「ばか…イッちまう…」
しばらくすると和也の腰が揺れ始める。
「待てって言ってるだろうが」
「だってぇ…智も気持ちよくしたい…」
「…かわいいこと言うなよ…」
目を閉じて、和也を抱きしめる。
あったかい…おまえはあったかい…
「動くぞ」
ゆっくりと腰を引いて打ち付ける。
その度に和也の身体がシーツの上で跳ねる。
白い透明な肌が、だんだんと薄赤に染まっていく。
とろり蜜の溢れる中心を握りしめて、段々と腰の動きを激しくしていく。
「あっ…も、あ…だめっ…」