第10章 夢路
また涙のこぼれ出るまぶたに唇をつけた。
「眠ろう…智…」
「嫌…抱いて…」
「智…」
「めちゃくちゃにして…」
潤んだ瞳で俺を見上げた。
智の髪を掴むと上を向かせた。
その唇にゆっくりとキスをする。
智の手が伸びてきて、ベルトを外される。
「翔…」
ジャケットを脱ぎ捨てると、スラックスも下着も脱ぎ捨てた。
智が震える手でシャツのボタンを外していく。
「お願い…早くちょうだい…」
丸裸になった俺は智のバスローブを剥いだ。
そのまま抱きしめると、智の身体が震えた。
「あったかい…翔…」
「智も…あったかいよ…?」
体中にキスしながら後ろに指を埋め込んでいく。
解すように指を動かすと、あっという間にそこは熱を持った。
「翔っ…も、来てっ…」
智の声に煽られるように、身体を起こすと唇を奪いながら智の中にねじ込んだ。
「あっ…ああ…熱いよぉ…」
「くっ…う…智…凄い…」
絡みつくようにうねる智の中を抉るように突き進む。
「たまんねーよ…智…」
「翔…もっと、もっと俺を壊して…」
智の右足を抱え込み、より奥に入る。
「もっと…もっと深く…」
「智…」
汗に濡れた前髪をかきあげ額にキスする。
「愛してる…智…」