第2章 もがれた翼
気がついたら自室に居た。
ベッドの傍らには二宮が立っていた。
「組長…」
俺の額にあるタオルを取ると、じっと俺の目を覗き込んだ。
「もう、平気ですか…?」
「…来いよ」
さっき親父の家で沸き立った血が、まだ収まっていないようだった。
二宮を押し倒すと、強引に唇を押し付けた。
「んっ…組長っ…」
乱暴に服を脱がせると、体中にキスしてやった。
そのままスラックスを脱がせると、後ろに自分を充てがった。
「このまま挿れんぞ?」
「…はい…」
ぬるりぬるりと先走りを塗りつける。
二宮の蕾は俺を待ってヒクヒクしている。
息を荒くして、二宮は俺を見上げた。
その目が、犬みたいで…
「そんな目で見るなよ…」
「すいません…」
ベッドサイドに置いてある棚からローションを取ると自分に塗り付けた。
そのまま腰をぐいっと前に押し出す。
「んんっ…」
二宮は服の袖を噛みながら、必死で声を押し殺している。
容赦なく突き上げると、だんだん二宮の顔は蕩けてくる。
「二宮…気持ち良いのか…?」
コクコクと余裕なく頷くのを、満足してみていると射精したい欲がこみ上げてくる。
「二宮っ…出すぞっ…」
「はいっ…くださいっ…」
ぎゅううっとしがみつく小さな手に手を重ねて、俺達は一緒に果てた。
くたりとした身体に布団をかけてやって、俺はシャワーに行く。
「智さん…」