The result of revenge [ディアラバ]
第4章 Feelings~感情~
「えっと...確か、ココだったはず...」
バスルームだと思われる場所の扉を開ける
「んだよ」
目の前に半分裸のアヤト君がいた、私はそれが視界に入った瞬間に、急いで扉を閉めた
「ご、ごめんなさい!私、ノックもしないで」
物凄く鼓動が早くなる
その場にいたたまれなくなり、急いで部屋に戻ろうと早足で歩く
すると、さっきバスルームにいたはずのアヤト君が、目の前に現れた
「オマエ、突然乗り込んで来たかと思ったら、ごめんなさいだけかよ?」
こっちへ近付いてくる
嫌だ怖い...
「そんな後ずさりして、オレ様が怖いのか?」
「怖くなんかないっ──」
あまりにも動揺していたせいか、自分の足につまづいて、後ろに倒れてしまった
「ククク...オマエ馬鹿だろ」
今、笑った?
「笑わないでよ...」
「目の前でそんな馬鹿みてぇな転び方してるヤツがいたら、笑うに決まってんだろ普通」
そう言いながら私の目の前まで来て、しゃがみ込むアヤト君
「オマエ、レイジの臭いがプンプンすんな」
「...え?」
「マジでレイジと一緒にいやがんのかよ」
「うん...」
今、アヤト君と普通に会話してる...?
そんな事をふと思っていた
「何でオレ様じゃねぇんだよ?ホント、意味分かんねぇよオマエ、よりによって何でレイジなんだよ」
「ねぇ...それ、スバル君にも言われたよ?」
「げ、スバルもかよ」
アヤト君は立ち上がった
「ほら、手貸せよ」
そう言って私に手を差し出す
私が尻もちついていたから、起き上がらせてくれようとしている
「...ん」
私もそれに甘えてアヤト君の手を掴んだ
「ありがとう」
立ち上がり、落としてしまった着替えを拾う
「なぁユウラ、オレ様が一番にオマエに跡付けてやったってのに、そんなにレイジの方が気持ち良かったのかよ」
「べ、別にそんな理由じゃない!」
そうゆう基準で考えた事なんか無かったのに、アヤト君に言われて、レイジさんに初めて吸われた時の事を一瞬思い出した
「じゃぁ何でだよ、絶対オレ様の方が気持ちよくしてやれんのにな」
アヤト君は自分が一番じゃないと嫌なだけなんだ
「......スバル君と違う...」
「あぁ?」
私が言った言葉が気に入らなかったのか、アヤト君は私を壁に押し付けた