The result of revenge [ディアラバ]
第4章 Feelings~感情~
「ハハハハッ!!」
物凄い勢いで笑い出すシン君
「アンタ本当の馬鹿だね!相変わらずというか何というか...呆れて何も言えないよ」
なおも笑い続けるシン君に、少しだけムカッとしてしまったのは内緒にしておく。
「そうでした、そうでしたー、カルラさん生ハムが好物だったんですよね!」
アハハ...と、から笑いしか出来ない...
するとカルラさんが少し笑った
「...ユウラは見ていて飽きないな」
「ホントだよ、兄さんは知らないかも知れないけど、ユウラはいっつも馬鹿な事ばっかりしかしないんだよ」
「うぅ...これ以上馬鹿にしないで...」
そう私が言うと、
「シンもユウラと同じ位馬鹿だとは思うがな...」
と、カルラさんは私にだけ聞こえる声で喋った
こんなに笑って会話をしたのは、すごく久しぶりの様な気がしていた
その後、私はカルラさんの見よう見まねだったけど、食事のマナーを覚えていった
────────
─────
カルラさんとシン君のおかげで、レイジさんに褒められたのは嬉しい。反面、彼らを思い出した事で少し寂しさも感じた
「ごちそうさまでした!」
あまりにも美味しい料理に、私は用意された分すべて食べてしまった
「おや、全て完食なさったのですね?」
「はい!とても美味しかったです」
「それだけ食べられるなら、もう心配ないですね」
レイジさん心配してくれていたんだ...
「多分...大丈夫です...
それより、今度の晩餐会はいつなんですか?やっぱり、食事をする時は沢山いた方が、より美味しく感じますし」
「晩餐会ねぇ...貴女が思っている様なものではありませんよ?本当に、どうしようもない。」
そう言うと、レイジさんも食べ終わったのか、ナフキンで口元を拭いた
「どうしようもないって...どんな?」
愚問だったかな...
「確か、次の晩餐会は明日だったと思いますので、明日その目で確かめてみたらいいですよ」
「...っ、明日ですか?!」
いきなり明日だと言われると、ちょっと緊張してしまった...
よく考えたら、兄弟達が揃うんだよね...