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The result of revenge [ディアラバ]

第1章 The result of revenge~復讐の果てに~



──トントン
部屋のドアが音をたてた

「開けるぞ。」
低い声、丁寧なノックの仕方、
カルラさんだ。

「は、はいっ!どうぞ...」

カルラさん自ら私の部屋に足を運ぶなんて、よほど重要な事がない限りない。

いつも用事がある時は、シン君を使って私を呼び出す...緊張が一気に身体中に回る。
ベッドに横になっていたけど、思わず身体を起こし姿勢が伸びる。


────カチャ

部屋に入ってきたカルラさんは、難しい顔をしている

「......寝ていたのか?それよりも、どうしてそんな驚いた顔をしている」

つい表情に緊張が現れてしまっていたみたい...

「まぁよい。そのまま座っていろ」

そう言うと、カルラさんは静かに私のベッドに座った。微かに香るカルラさんの匂いは、とても心地よい香りだった。

緊張を隠す様に、私はカルラさんにすぐ話しかける。

「カルラさんから私の所に来るなんて、どうしたんですか?」

少し間を置いて、
カルラさんはゆっくり話出した

「分かっているとは思うが、もうすぐこの万魔殿を出る....いや、脱出すると言った方が正しいか...」
珍しく言葉に詰まりそうになるカルラさんだったけど、そのまま静かに続けた。

「オマエには、カールハインツの息子共の元へ行き、そして今後共に生活をして欲しいのだ...。」


────え?!



突然言われた言葉に、全然頭が回らない。
カルラさんが何を言ってるのか
全く理解出来ない。

「っ、何で...私が...?あんな奴らの...ヴァンパイアの...ましてやカールハインツの息子達と生活するの?全然意味が分からないよ...何で?!!」

勢い良くつい声が大きくなるけれど、カルラさんは黙ったままでいる。

「どうして黙っているの?!カルラさん!!」

「ねぇ、答えてよ...」

私はもっと違う復讐のやり方だとばかり思っていた。
そもそも、何なの?!どういう事なの?

復讐じゃない。

一緒に過ごしてどうするの?

私だけ仲間はずれなの?
また、1人置いていかれるの?

もう頭ん中がグチャグチャで、
気が付けば涙が溢れていた...


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