The result of revenge [ディアラバ]
第1章 The result of revenge~復讐の果てに~
「泣くな。」
そう一言カルラさんが強く言う。
私には本当に理解出来ない。
けど、すぐに何かを悟った。
あぁ、この兄弟達は女の私を利用する為に、これまでの日々を過ごしていたのか...と
私の存在意義。
心の支えであった兄2人...
同じ気持ちでいたと思っていたのに。
何もかもが崩れ落ちる音がした......
もういい
私には何もない
自然と涙は止まっていた。
どうにでもなればいい。
私なんて所詮はただの駒...
「わかった。...」
そう一言告げた
カルラさんは、私の顔を見ずに言った
「もう問い詰めないのか」
問い詰めたら教えてくれるの?
そんな訳ない。カルラさんは多くは語らない人。
なのにズルイよ、そんな事聞くなんて...
「もういいよ。なんでもないです...」
その言葉を聞くと、カルラさんは立ち上がり、私の部屋を出ていった...
私しかいないこの部屋、私の居場所だと思っていた
一緒に過ごしてきた兄達と、一族を滅亡させたカールハインツ、ヴァンパイア一族を恨み、やっと一緒に復讐することが出来る。両親の恨みを晴らすことが出来る。そう思っていたのに...
なんだかおかしくなってきた
考える事すら疲れた
私はそのままベッドに倒れ
───目を閉じた