The result of revenge [ディアラバ]
第4章 Feelings~感情~
「おいレイジ、女って何の話だ」
「落ち着きなさいスバル、これからお話しますので、そう焦らないで下さい。」
「そうそう、どうしてこの家に女の子がいるのかなぁ?しかもとっておきの匂いだよね♪」
ライトは嬉しそうにソファーに腰掛ける
私は兄弟達に話をした。
シュウが父上に頼まれた事、それを私に頼んできた事、今彼女が屋敷にいる事...
それから...彼女が〝人間〟だと言う事
決して殺してはいけない、と
簡潔に説明した。
「えー、頼まれたって事は、レイジだけがその子とイチャイチャ出来るって事ー??」
何を言っているのか...
呆れて何も言えない
するとカナトがボソッと言った、
「ねえ、レイジ...アヤトがもういませんよ」
辺りを見渡したが、さっきまでいたアヤトの姿が見当たらない...
「あーあ、アヤト君その子の事、探しに行っちゃったんじゃないのー?早速見つけて、色々悪戯しちゃってたりして...んふっ♪」
「...っ!何をふしだらな事を言い出すのですか!!
そう簡単には見つからない場所へ置いてきましたので大丈夫です!」
私とした事が、何を焦っているのだろうか、
彼女の事になると何故か調子が狂う...
「ふふ...レイジ。どうしてそんなに隠したがるんですか?」
カナトが立ち上がりこちらへ向かって歩いてくる
「別にそこまで必死に隠しているつもりはありませんよ?」
動揺が表に出てしまっていたのか...
「....ふーん.....そうですか。」
無表情のまま私を通り過ぎ、
部屋を出て行くカナト
「じゃぁボク、探しちゃおーっと♪」
「...はぁ。」
深いため息をついた
ここまで彼等が彼女に興味を示すとは予想外だった。
いや、今までこの兄弟絡みの事で、予想どおりに物事が進んだ事などなかったはずだ...
あぁ、調子が狂う。
「...大変だなレイジ」
そう言い放ったのはスバル
壁に背をつけしゃがみ込んでいた
「ええ。出来の悪い弟達には本当に迷惑しています」
スバルはあまり彼女に対して、興味を示して無さそうだ
「ちっ...じゃぁ出来の悪い弟は消えてやるよ!!」
半分怒鳴りつける様に言い放ちスバルも部屋を出て行った......