第4章 Feelings～感情～

｢全く...本当に手が掛かる兄弟達だ｣
やっとおとずれた静寂に一呼吸置く
とりあえず紅茶でも入れようと思い、キッチンへ向かった

｢......。｣

落ち着かない...
私は何をそんなに動揺しているのか
自分の中にある疑問に向き合おうとするのに、どこかそれ以上考えたく無いと、拒絶する自分もいる

｢...あぁ、私とした事がいけませんね、
紅茶を入れている時に余計な事を考えて...｣

彼女の顔が頭から離れない...
あの時、彼女に触れた時……
彼女を守りたいと、そう自然に思った。
しかしこの私が...
誰かを、ましてや人間の女などを...

｢はぁ...もう認めるしか無いようですね｣
いっそ認めてしまえばいい。
出来上がった紅茶のニオイを嗅ぎ、一呼吸ついた