The result of revenge [ディアラバ]
第3章 First experience~初めての経験~
「おいカナトてめぇ!!何でそっち行きやがった!
ユウラに触るんじゃねぇ!そいつはオレ様の餌だ!」
「アヤト、まだあんな事言ってますね、どうしてやろうか...」
カナト君は私のいるベッドに座り、顔を覗き込んでくる...。怖い...。
「貴方達!!!!いい加減になさい!さっきから聞いていれば、色々な事を好き勝手にベラベラと...少しは恥を知りなさい!!」
レイジさんが珍しく大きな声を出す
「げっ、レイジの本気モード出るぞ?
お説教は勘弁だぜ...」
「そうですね。...せっかく楽しくなってきたのに、レイジがあれじゃぁ、面倒です。ふふ...次はキミの血、たっぷり吸わせて下さいね。」
「ん...。」
カナト君は私の髪をサラッと撫でたと同時にどこかへ居なくなっていた
「じゃぁなユウラ!!!」
そう言うとアヤト君は窓から出て行こうとする
「待ちなさい!!!まだ話は終わって───」
レイジさんが止めようとしたが、
勢いそのまま居なくなってしまった...
残ったのはレイジさんだけ...
「.........。」
気まずい。
さっきからレイジさんを無駄に意識してしまっているせいか、レイジさんの顔が直視出来ない...
コツコツと足音がこっちに向かってくる
「私の失態ですね。貴女を1人で行かせたのが間違いでした...」
レイジさん...?
「しかし、貴女も貴女です。ライトはともかく、スバルにまで吸血されてしまうとは。」
「...。すみません...」
「なぜ私に謝るのです。謝ると言う事は、〝私の血は貴方のもの〟と言っている様なものですよ?」
...今は私にも分からない。
けど、どうしてかレイジさんに謝りたいと思った...
「まぁ、いいでしょう。素直な人は嫌いではありません。」
レイジさんは私の元へ来ると、ベッドに腰掛ける
「けど、そうですねぇ...私があれほど注意しておいたにも関わらず、吸われてしまったんです..」
「貴女には少しお仕置きが必要ですね。」