The result of revenge [ディアラバ]
第3章 First experience~初めての経験~
「はぁ...。いつも煩いんですよレイジは...。」
「......カナト!!逃げても無駄です!貴方、学校の備品を勝手に使うなとあれほど注意していたのに、まったく...いい加減にしなさい!」
白いカーテンで仕切られたベットの上でアヤト君に押さえつけられているから、誰がそこにいるのか目で確認は出来ない。けど、この声は
カナト君とレイジさんだよね...?
そうだ、レイジさんなら助けてくれるかも知れない...
「んん─────んん!!」
必死で押さえられた手を外そうとする
「......おや?私とカナト以外に、誰か他にいらっしゃる様ですね。」
「....そうですね、僕もそう思います。この臭いは...アヤトですね...それにユウラさんの匂いもします。
僕と遊びたいのかなぁ...ね、テディ?」
「ちぇっ...バレちまったか。」
アヤト君は私から手を離し、カーテンを開けると、勢いよく起き上がり言った
「おい!そこのヒステリーとシチサンメガネ!
オレ様のお楽しみタイムを邪魔しやがって!ふざけんな!!!!」
そして、物凄く不機嫌な様子のアヤト君。
「ぷはっ、お楽しみタイムって...アヤトは馬鹿なんですか?」
「うるせぇ!!とにかく出てけ!」
「嫌です。僕はこれからユウラさんと遊ぶんですから、アヤトが出て行けばいいじゃないですか...。」
「あぁ?!!ざけんな!!!」
相変わらず気が短いな、アヤト君...
「はいはい、もうお止めなさい!貴女も!どうしてこんな所にいるのです、探したのですよ?私は貴女に、屋敷の外にある車に乗っておきなさいと言った筈なのですが...。」
「あ、すみません...それは...あの...」
「まぁ、だいたい察しはつきます。私が車に着いた時、車の中は既に貴女の血の匂いで大変な事になっていましたからね...」
「そうだぜ?そこをオレ様が助けてやったんだ。もっと感謝しろよな?」
「感謝?彼女を助けろとは誰も頼んでいませんよ?」
「ふふ...。本当に馬鹿丸出しですねアヤト。ねぇ、キミもそう思いませんか?」
「──っ!ひゃっ?!」
少し離れた場所にいたはずのカナト君の声が、耳元からした