The result of revenge [ディアラバ]
第3章 First experience~初めての経験~
「んん...」
どのくらい寝ていたのか...目が覚めた。
ぼやけた視界の中、ふと誰かの気配を感じる
?!?
「あ、アヤト君?!..」
私の隣でアヤト君がうつ伏せになって眠っていた
「え、アヤト君??」
「んんぁ??」
「ちょっと、アヤト君ってば!」
「...んだよ、るせぇな...」
「ここどこ??
ねぇ、レイジさんは??」
私、今...何でレイジさんの事...
「んだよ、レイジって...」
「いや、別に...あの...」
「なぁユウラオマエ、オレ様を怒らせたいのかよ?」
閉じていた目を開け、私を睨みつける
「...そんなつもりじゃ...」
「オマエ、さっきオレ様がここへ連れて来てやった事、忘れたって訳か?」
何も言い返せない...
今の私は、自分がさっきどうしてレイジさんの事を気にかけてしまったのか...
その事だけが頭の中を支配している。
「まじで、無視してやがる...。オレ様を怒らせたらどうなるか...その身体に教えこまねぇといけないらしいな?」
アヤト君は起き上がり私に馬乗りになる
「ちょ!!嫌ぁ!重たい...」
「うるせぇ!!!!!」
「や...めてっ!!」
足をバタバタさせて抵抗する。
その振動で、ベッドの側に置いてあった花瓶が落ち、ガラスの割れる音が響く。
「止めろとか言いながら、オマエ...何でそんな顔してんだよ、本当はこうやって迫られるのが好きなんだろ?」
「ちがっ!!助けて...お願い誰か...!!」
「大人しくしろってんだ!!!」
物凄い力で私を押さえつけるアヤト君
抵抗する腕がもう痛い。
また吸血されちゃうのかな...
私の存在意味ってそれだけなのかな...
私はもう彼等の餌でしかない?
だけど、それでも良い。
それが私なら...
私を必要としてくれているなら...
するとドアの開く音がした。
...、誰か来た!
「んん─────。」
アヤト君に口を手で塞がれる
「今騒いだら分かるな?」
耳元で囁くアヤト君...
話し声がする..
助けを呼びたいのに、アヤト君がそれをさせない。