The result of revenge [ディアラバ]
第3章 First experience~初めての経験~
「おい!...おい!!!」
「起きろってんだ!!」
この声...アヤト...君?
「んん......。」
目が覚めると私は硬いベッドの上にいた。
「お!やっと起きやがったな?」
「アヤト君?どうして?」
「あぁ?!どうしたもこうしたもねぇ!オレ様が行ったら、ライトとスバルの奴がオマエの血吸ってやがったんだ!」
「じゃぁ、アヤト君が私を助けてくれたの?」
「助けるとかよく分かんねぇけど、まぁそうゆう事にしといてやるぜ。」
「......ありがと...」
ヴァンパイアにお礼するなんてありえないと思いつつ、あの場から連れ去ってくれた事は、素直に嬉しかった。
「...っ!...何だよユウラ、やけに素直じゃねぇか。んだよ、調子狂うぜまったく...」
私の突拍子もない言葉に、アヤト君は少し動揺していた。
「まぁ、アレだ!オレ様のもんを勝手に食い荒らされてたんだ、こうするのは当然だろ?」
「ったくあいつ等もふざけやがって。ぜってぇ許さねぇ。」
スバル君...
ライト君...
2人がした事は決して許される事では無い。
だけど、私の中で何かが変わったのは確かだった...
「───いてんのか?」
アヤト君がまだ喋っていたけど、
さすがにまだ完全に身体が回復していなかったのか、目が重くなり、眠ってしまった......