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The result of revenge [ディアラバ]

第3章 First experience~初めての経験~




屋敷の外へ向う...
あれかな?...1台何か停まっている
学校へ行くと言っていたけど、
学校って...?
それにここは魔界ではない。
一体どこなのだろうか────

「...おい。」
「おい!聞いてんのかよ!!!」

「────えっ?!」

「ここだ!」

呼ばれた先には、綺麗な銀髪の彼。
不機嫌そうに腕組みをして、寄りかかっていた。
「スバル君...だっけ?」

「いいから早くこっちに来い!!」

「......今行きます。」
呼ばれるがままにスバル君の方へ向かった。

「どうしたの?そんなに怒って...。」

「別に怒ってなんかねぇよ。」

いや、そんな声で言われても...、明らかに怒ってると思うんだけどな。

「早く乗れ。」

「これに乗るの?」

「あのなぁ、これ以外他に何に乗るんだよ。馬鹿か!オマエは。」
確かにそうだ。
何も言い返せず、そのまま乗り込む。
けど、これどんな乗り物?...
万魔殿以外の世界を知らない私は、色々な事が新鮮に見えた。

「そこだ。ユウラはそこの奥に座れ。」
言われた場所に座った。

「そんなに珍しいもんなのか?この車。」
初めて見る乗り物に、戸惑いを隠せず、キョロキョロしていた私に、話し掛けながら、スバル君は私の隣に座った。

「な、何でもない。」
詳しい事を聞けば、私を人間だと思っている彼等に、私が万魔殿に幽閉されていた事を、遠まわしに言う様なものだ...
それは避けたい。

「そうかよ。」

「ねぇ、スバル君?学校ってどこ?」
多分この質問なら大丈夫。

「いつも着くまで寝てるから分からねぇ。」

「そもそもヴァンパイアのオレが、何で人間の住む下界で、人間なんかと同じ様な生活しなきゃならねぇのか、オレが聞きたい位だ。」
下界。
聞き慣れない言葉に動揺しそうになるが、その動揺がバレない様に少し黙っておこう...

「なぁ、オマエさっきから色々態度がおかしいぞ?何か隠してるだろ。」

「隠す事なんてないよ...」
どうしよう...。


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