第3章 First experience～初めての経験～

｢まさか私が例外だとでもお思いで？
そこまで貴女の頭の中が空っぽだとは思いませんでしたよ。｣

｢そ...そんな...。｣
レイジさん...
この人なら信用できる。なんて少しでも思ってしまった自分に酷く後悔した...

｢私は他の兄弟達とは違って、理性とゆうものが備わっていますからね。目の前に出された餌にすぐに食らいつく訳ではありませんが。
しかし、そんなに無防備にされては──｣

｢おっと、着きましたよ。｣
着いた場所はバスルーム

｢バスルーム...？｣

｢そうです。貴女についた兄弟達の臭いを、
ここで、全て洗い流しなさい...。｣

｢...分かりました。｣
そのままバスルームの中に入る
レイジさんが出ていくのを待つが、そんな素振りは無い...まさかここにいるつもりじゃ...

｢さぁ、何をもたもたしてるのですか？
先程も言いましたが、貴女のそうゆう行動が、私を誘惑している、と言う事になるのですよ？｣

｢貴女がその気だと言うなら、その誘惑に乗って差し上げても良いですけどねぇ...。｣
鼻で笑うレイジさん。

最低。
その後の私はレイジさんの言う事に、抵抗する事は無く、そんな私を、レイジさんはただ無言で後ろから見ていた...

｢終わりましたか。
では、私は一度失礼しますので、貴女はそのまますぐに外に待機している車に乗る様に。｣

｢...わかりました。｣
あれだけ色々言っておきながら、レイジさんは決して吸血行為はして来なかった...。

｢何なの？！もう...。｣
私の頭の中をぐるぐる掻き回す

私は








吸血を望んでいたのだろうか──────