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The result of revenge [ディアラバ]

第3章 First experience~初めての経験~






───────

「.........た」

「......さい!」

声がする。
シン君じゃない

ねぇシン君...。カルラさん...。
会いたいよ...。
「んん...」
現実に引き戻された私は、さっきの夢を引きずっていた。

「貴女!私が呼んでいるのです。早く返事をしたらどうですか!?」

レイジさんだ...
ドアの前で腕を組み酷く怒っている。

「...何ですか?」
不機嫌丸出しの返事をする。

「まったく、いくら声をかけても起きないなんて呑気なものですねぇ...」

「...。」

「無視、ですか?」

「...そうゆうつも───」

「言い訳は結構。」

私の声を遮り、まだ怒っている。

「さぁ、学校へ行く時間です。しかし...その臭い、どうにかしないといけませんね。」

.........

学校──?!それに、シュウさんに吸血された事、気付いてる...?

「...あの...これは...」
いや、わざわざ言う事でもない...

「何です?...まさか貴女、シュウの牙が良かった。とでも言うつもりですか?」

嘲笑うレイジさん

「いいえ、何でもないです。」
これ以上喋れば、レイジさんを煽るだけ
あまり余計な事は喋らない様にしよう。

「よろしい、では付いて来て下さい。」
言われるがまま、ふらつく足でレイジさんの後をついて行った...
長い廊下をレイジさんの少し後ろを付いて歩く。

「貴女、少し隙があり過ぎるのではありませんか?」
突然話し出すレイジさん

「アヤトに、ライト、それにシュウ。一度では飽き足らず、3人も誘惑して...」

「誘惑?!そんな!誘惑だなんてするはずないです!!」

私がそう言うと、レイジさんは高笑いをしながら立ち止まり、振り返ると、すぐ私の目の前に来た。

「...こうして美味しそうな匂いを振り撒き、今も無防備に私の後を付いて来る。
これが誘惑じゃないと言うのなら、何を誘惑と言うのでしょうね?」

「う...。」

「....その様子ですと、何も返す言葉が見つからない、といった感じでしょうか。」


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