The result of revenge [ディアラバ]
第13章 It is filled~満たされる~
「特別?」
「そうです。おや?女性はこういったサプライズに弱いと認識していたのですが、違いましたか?」
少し照れた様に見えたレイジさんを嬉しく思って、差し出されたその洋服を私は笑顔で受け取った
「ありがとうございます!とっても嬉しいです。今すぐ着替えますね!」
「そうしなさい。」
あくまでも冷静を装う彼を尻目に、私は急いで着替えた
「ちょっとユウラ!いきなり目の前で着替えるなど、はしたないと───」
レイジさんは着替えた私の姿を見て、言葉を詰まらせた…
「どう…ですか?」
そう言いながら私好みのワンピースを下着も付けずにスカートの裾をひるがえして見せた
「ここの形とかホント可愛いです!後は、ほらこの色とか、よく私の好きな色分かりましたね、やっぱりレイジさんはさすがです」
「あれ、…レイジさん??」
ただ黙ったままこっちを向いて黙ってしまっていた。
少しはしゃぎ過ぎたかな…
「…いえ。何でもありません、下着も身に付けないで何をしているのです。しゃんとなさい…」
いつもの口調なのに、どこか落ち着かない?そんな様子だったけれど、言う事聞かないと本当に怒られちゃうからと、私はしっかりと着替えた。
私が座っていた椅子にレイジさんが座り、紅茶を飲んでいたので、邪魔しないようにベッドの上に腰掛ながら言った
「それで、野暮用って何だったんですか?まさか洋服だけって事じゃない気がします……」
静かにティーカップを置く音が部屋の中に響いた後、聞こえたその言葉に、私は一瞬震えた…
驚き…いや、戸惑い…。
どんな言葉で例えたら良いのか、そんな感覚
「…それでカールハインツは、何て…?」
「まぁ、そうですね…それより今はまず下界に戻る事を最優先するべきでは?」
「……っ、レイジさんはぐらかさないで下さい。私にとってはさっきの話が最優先なんです。」
少しの間のあと、難しい顔をしたレイジさんは、真っ直ぐ私の目を見てこう切り出した
「全て私の思うがままにしろ。と…」
「それはレイジさんの思うがままにって事ですか?」
「ええ、そうです。」
何て言葉を返したら良いのか分からずただレイジさんの瞳を見つめたま黙り込んだ