The result of revenge [ディアラバ]
第13章 It is filled~満たされる~
次第に熱くなる身体、こんなに身体が暖かく感じた事なんて無かった。
それは、始祖として生きてきたから…
「貴女の身体、火照って来ましたね。そしてそのとろける様な目…まるで私の全てを欲しがっている。ここまで淫らな姿が見れるのは、月蝕のせい…でしょうか…」
レイジさんは、片手で私を抱くようにして、もう片方の掌を私の頬へと滑らせては、その冷たくしなやかな指で私の唇をなぞる
自然と身体が反応しているのに気が付かない位、レイジさんの透き通った瞳の中に吸い込まれそうになって、何も言葉を返す事が出来ない…
「先程から全く喋らずにいますが、さっきの勢いはどこへいってしまったのでしょうか…」
私の唇から喉元へと指を滑らせながら話すレイジさん
「…っ、だってレイジさんが私に触れてるから…そうやって真っ直ぐ見つめられると私…自分がおかしくなりそう…です…」
必死に視線を逸らさずに言葉を返す
「そうですか…ならいっそ壊れてしまえばいい。」
「レイジさ…っ」
さっきよりも少し乱暴に重ねられる唇
首筋に触れていた指が、私の髪の毛を掻き乱す
「んんっ…はぁ…っ」
「あぁ…とてもいい声ですね…。私に乱されたいとそう望んでいたのでしょう?」
もうどうなってもいい。
目の前にいるレイジさんに、私の全てを捧げてしまおう
『望んでいた』そう問われた返事に、軽く頷いた。
「ユウラさすがの私でも限界です。月蝕のせいとは言え、貴女のこんな姿を目の前にし、昂っている貴女の身体から香る匂い…」
「レイジさん…良いです。私もそう思っていました…」
「正直で宜しい。では──」
その、直後にレイジさんの牙が私の喉元へと突き刺さった
指の先から、足の先まで痺れる程の痛みと快楽に溺れる…
「っ…んんっ…あぁ…っ」
私はレイジさんの背中に手を回して、強く抱き締めた。ジャケットを強く握る私の手…
レイジさんの髪から、全身から香る心地よい匂いに、私の思考はもう止まる寸前
「…っん…い…たっ…」
「…んっ。…おや、少し痛くし過ぎましたか」
そう言いながら私の表情を見ながら言葉を続ける
「とは言え、その潤んだ目…悪く無いですね。今度はこちらから、次は気持ち良くシてあげます…」