The result of revenge [ディアラバ]
第13章 It is filled~満たされる~
「なんかすみません。けど、やっぱりそんな風によく喋るレイジさんも好きですよ?」
つい嬉しくなった私は、笑顔でそう返した。
すると、レイジさんの表情が少し強ばっていく...
軽はずみな私の言葉に怒っちゃったのかと心配になったと同時に、一瞬で腰掛けていた私の目の前に立ち、そのまま私をベッドへと押し倒した。
「...っ!ちょっと、レイジさん?」
恥ずかしさと動揺、そしてものすごく近いその綺麗な顔から目が離せないままでいる
「少し黙りなさい。」
「...は、はい。けど...」
「けど、なんです?私がこうしてユウラをベッドへと押し倒しているこの状況がそんなに意外ですか?」
「そうゆう訳じゃないんですけど...あまりにも突然すぎて...その...」
どうしよう。
このまま強く抱き締めて欲しい
いっそ、私からレイジさんの唇にふれてしまいたい
そんな私の心を、目の前に居る愛しい人には、悟らせらない様に話す
「やっぱり今魔界は月蝕で、私自身が色々不安定なので...それで...」
そう言うとレイジさんは、私の言葉を遮る様に私の唇にそっと口付けた───
「んっ...」
駄目だよレイジさん...
私もう抑えられる自身がないよ...
「...かい」
「なんです?全然聞こえませんね。」
「その...キス、もう一回シて、欲しいです...」
「あぁ...貴女は本当に困った人ですね。良いでしょう、今夜は特別な夜です。ほら、今度はしっかりと感じなさい、私のこの唇を...」
そう言って、再び重ねされた唇は、さっきのとは全く別のもので、とても熱を帯びていて長いキスだった。
「ほら、口を開けなさい。これでは足りないのでしょう?」
「...んっ、ぁ...」
息もできない程の長いキス。
私の口の中に入ってくるレイジさんが、私と絡まり合い、卑猥な音がする
息をしようとする私から自然と漏れる声。
それは途切れ途切れで、その声に羞じらい、とても目を開けられられない...
「...んっ..。...おや、ユウラ、そうして目を閉じていては、貴女が今誰と何をしているのか分からないではありませんか。その瞳でしっかり私を見なさい。」
意地悪なレイジさん...
こんな事初めてなのに───
けど、私の身体は正直だった。