The result of revenge [ディアラバ]
第2章 the meaning to exist~存在意義~
────カチャ
ドアを開けた
そこには知ってる顔が2人...
「遅かったで───」
服を用意してくれた彼の、その言葉を遮るように声を掛けて来たのは、最初に会った彼
「遅ぇ!!オレ様を待たせるとはいい度胸じゃねぇか。」
「...これでも急いだんだけど」
「あぁ?!!オレ様は今機嫌が良くねぇ。んなとこで喋ってねぇで、早くこっちに来やがれってんだ!」
大きなソファに1人で座り、ものすごく偉そう。
「あぁ...イライラします。いつもうるさいんですよ、アヤト。それに、僕は待たされるのが一番嫌いなんです。それなのにあの子、僕より後に来ました。後でお仕置きしようか...ね?テディ?」
くまのぬいぐるみに話しかけてるのは、私と同じくらい小柄な男の子。この子もヴァンパイアか...
「すみません...。」
「ねぇアヤト、彼女の血、もう吸ったんですか?....僕なんかずっと、この屋敷中に漂ってた彼女の匂いに、どうにかなりそうだったんですよ。......ねぇ、テディ。アヤトも彼女と一緒に燃やしちゃおうか...」
「んふ♪カナト君は偉いねぇ。ちゃんとガマン、してたんだ~」
この話し方...
いきなり後ろから目隠しして、吸血してきた彼
「アヤト君に先越されちゃったのは、すごくザンネンだったけどぉ、久しぶりにゾクゾクしちゃったよ♪
もっと気持ち良くしてあげようとしたのに、誰かさんに邪魔されちゃったんだよねぇ」