The result of revenge [ディアラバ]
第11章 Lunar Eclipse~月蝕~epilogue
これから何が待ち受けていようとも、私はレイジさんと一緒に居られるんだって...舞い上がるばかりだった。
「しかし、貴女に流れる始祖の血は、月蝕になると濃さが増しますね...人間の血と混ざりあって、特別な香りが強く出ています...さすがの私でももうそろそろ理性の限界です。」
完全に欠けた月が私の血を騒がせている
それなのに、話している最中レイジさんは理性を保ってくれていたんだ...
「...レイジさん...吸って下さい...」
「...っ!貴女何をいきなり...自ら何を言っているのか分かっているのですか?仮にも貴女はまだ、ヴァンパイアからの吸血を屈辱だと感じているはず...」
「...レイジさんなら、いいんです。大切な人が苦しむ姿は見たくない。」
あぁ...あの時と同じだ気持ち
私から吸血される事を望むなんて...
早くシて欲しい。
「もう我慢しないで下さい...」
私はレイジさんの頬に触れながら、そう優しく言った...
こんなに自然と積極的になれるのは、この魔界の空の下にいるからだろうか───
「途中で辞めろと言われても、今夜は止められる自身がありませんよ?...それでも良いとユウラは仰るのですね?」
「はい。レイジさんが欲しいです...」
「本当に...貴女という人は...」
そう言うと、レイジさんは私の手を掴んで、『まずはこの手首から...』と言いながら、私の手首に牙を突き立てた───
「...っ!...んん...」
なんとも言えない痛み。優しく入り込む牙が私の全身を震わせる...
私の手首に触れるレイジさんの唇の感触と、滴る血を舐めとる舌の動きに、私は声を出してしまう
「...んぁっ...」
「......はぁ..やはり、なんとも例え難い味です...けれど、癖になる。あの時とはまるで違う...」
ハッキリと手首についた牙の跡を見ると、恥ずかしくてレイジさんを直視出来ない...
けど、もっとシて欲しい。
私の全てがレイジさんのモノだって分かって欲しい。
「ほら...顔を上げて、私に貴女のその淫らな表情を見せなさい。...それとも、もう身体に力が入らないのですか?」
「...っ、いえ、大丈夫です...」
言われるがままレイジさんの方へと顔を向けると、