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The result of revenge [ディアラバ]

第11章 Lunar Eclipse~月蝕~epilogue




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『はい。そうです...それは、やっぱり私の中にあるレイジさんの存在がとても大きかったからなんです...』

そう彼女は言った。

私は、ユウラの話をただ黙って聞いていた時、珍しく色々な事が頭の中を支配した。

始祖として産まれ、長い年月万魔殿に幽閉され、ただ外に出ることを願い、また...ヴァンパイアの一族に復讐する事だけを考えながら生きて来たユウラは、突然半分人間として生まれ変わり、憎しみの対象だった、私達一族と暮らすという実に辛く苦しい思いをしていた...

吸血をされ、弄ばれ、思い出すだけで、この私が苦しくなる程に...

いや、こうして私が苦しみを感じるのは、今の彼女を強く想っているからこそなのでしょう。

ユウラは、この私の存在があったから、憎しみから抜け出せたと、そう確かに言った。

彼女の、本心はもはや誰から見ても分かるけれど、私はユウラの口から言わせたい。その一心で、少しだけ遠回しに問い掛けた

「私の存在が大きい...ですか?それはいったいどういった意味として私は捉えたら良いのでしょうかね」

ユウラは少し困った顔をしている
今、こうして過ごしている事が実にもどかしい...
話し合いなど無駄な時間を割くくらいなら、いっそ縛り付けてしまいたい。そんな衝動を抑えようと、頭上に浮かぶ、忌々しい月を見た...

見るだけで身体の中がソワソワし出す。
本当に厄介な現象だ...
だが今は、今はそれに救われているのも確かなのかも知れない。

すると少し黙っていたユウラが話し出した

「いつの間にか、目が離せなくなって...それで...えっと...気が付くといつもレイジさんの事ばかり考えてて...けど、憎しみとか嫉妬とか、汚い自分をさらけ出したら、レイジさんに嫌われるんじゃないかって...だからあの時、しばらくレイジさんから離れたんです...」

「あぁ、あの時の事ですか...」

そうだったのですね...

私は心の中で理解した。
あの時なぜユウラが私の側から離れたのか、恋や愛など、経験をした事が無かった私には、あの時の彼女の行動は、実に理解に苦しむ行動だった


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