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The result of revenge [ディアラバ]

第11章 Lunar Eclipse~月蝕~epilogue




そう言って貰えた事で、私はやっと話をし始めた。

「驚かないで聞いて下さい。まぁ、レイジさんの事だからだいたい察しはついてるとは思うんですけど...先に私の生い立ちから──」

そう前置きをして、自分が魔界に住む〝始祖〟として産まれた事、両親の死...そして一族がどうして万魔殿に幽閉されていたのか、エンデツァイトと名のつけられた病で、今の始祖が自分を含めた三人しか生き残りが居ないという事、その生き残りとして兄が二人居る事、最後に...月蝕の日に万魔殿から脱出する計画があった事実。その後、

──気が付いた時には半分人間にさせられていたと──

私が今ここに至った経緯を全て明かした。
そして、半分人間にされてしまった事が、カールハインツ...そう、レイジさん達のお父さんのやった事かも知れないと、自分の予想している事まで伝えた...

すると、ずっと黙っていたレイジさんがやっと口を開いた。

「やはりそうでしたか...。私がユウラを普通の人間では無いと憶測をたてたのは、貴女が逆巻家に来てすぐでしたが、魔界の住人だと確信したのは、ユウラが魔界に行きたいと言った時です。」

レイジさんは、足を組みその上に両手を添え、真っ直ぐ前を向いてただ淡々と喋っていて、全く動揺してる素振りは感じられない。

「やっぱり何か変だと感じていたんですね...」

「疑問に思った事は探りたくなるのが私の癖、ですからね...」

「さすがにここまで動揺しないとは私も思いませんでしたけど...」
と、少し笑ってみせる。
そんな私に、レイジさんは反応せず続けて話す

「しかしまさか〝始祖〟だったとは、さすがの私もそれは予想の範囲外でしたよ。」

レイジさんのその言葉に、少し微笑んだ表情は一瞬にして消え、少し強ばるも私は言葉をしっかりと返していく。

「そうですよね。だって、始祖の一族はカールハインツの手によって長い年月幽閉されていたんですから...そう思うのも無理はないと思います...。」

「......、私達魔界の住人には様々な種族が居ます。それはご存知でしたか?」

「まぁ...少しは...。」

咲き誇る花達が風に揺れ、ザワザワと音を立てる...


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